保育士ママのなるほど!育児-Kumama-

現役保育士の一児のママのブログです。こどもの発達の過程にもとづいて、月齢・年齢に合わせた遊びや、発達を促すおもちゃを紹介します。★全国保育士養成協議会の会長表彰を受賞★

トイレトレーニング-おしっことうんちの自立の共通点と違い-

トイレトレーニングの目標と意義

トイレトレーニングの目標は、おしっこやうんちが出る感覚が分かり、トイレでパンツを脱ぐまで我慢して、トイレで排泄できるようになることです。

トイレトレーニング開始から完了するまでの道のりは長く、大変だと感じることも多いかもしれません。しかしながら、トイレトレーニングをすることによって、こどもは自分自身と向き合います。排泄の自立は、おこさまの大きな自信につながる大切な事柄のひとつなのです。

おしっことうんちのトイレトレーニングは同時期?

トイレトレーニングを開始する際に、おしっことうんちの両方の自立を目指して同時期にトレーニングを始める方が多いのではないかと感じます。おしっことうんちの自立に関しては、共通点があるものはっきりとした違いもあります。この違いを把握しておくことで、それぞれおこさまに合わせてステップを踏んでいくことが出来ます。

そこで今回は、おしっことうんちの自立の[共通点]と[相違点]についてお話したいと思います。おしっこの自立とうんちの自立についてのそれぞれの記事はこちらです。

トイレトレーニング-おしっこの自立編- - 保育士ママのなるほど!育児-Kumama-

トイレトレーニング-うんちの自立編- - 保育士ママのなるほど!育児-Kumama-

おしっことうんちのトイレトレーニングの共通点と相違点

おしっことうんちの特徴や、月齢別の様子について表にまとめました。表の黒文字で書かれている所は共通点を表し、赤文字で書かれている所は相違点を表しています。

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共通点:

おしっことうんちの自立の際に、体の発達と脳の発達と言葉の発達が大きく関わっていることです。これらの発達にともなって、おしっこやうんちが出る感覚が分かり、トイレでパンツを脱ぐまで我慢して、トイレで排泄できるようになります。

相違点:

①排便の際にはいきむ動作が必要であること②うんちは食べ物や体調に大きく左右されやすいこと③一日の中で排便より排尿の回数が圧倒的に多いこと④おしっこは活動の節目など、意識を切り替える時や活動を切り替えるとき、姿勢を替えた時に排尿しやすく、うんちは1日の中でだいだい決まった時間にするということです。

共通点と相違点からわかること

共通点から分かること:

どちらのトイレトレーニングでも、こどもの発達や様子に合わせて開始するのが良いということです。また、ただトイレに連れていくのではなく、おしっこが何なのか知らせたり、「でた」と言動で伝えるようにしたり、自分から尿意・便意を感じて「いきたい」と言えるようにするなど、ひとつずつステップアップが出来るように大人が声をかけたり援助することが大切だということです。排尿時間や排便時間の把握も大切です。

相違点から分かること:

おしっこのトイレトレーニングでは、時期が関係しているということです。寒い季節には、排尿間隔が短くなるので夏よりはトイレに連れていく回数が多くなります。これを、トイレに連れていく回数が増えるから排泄のチャンスが多くなると捉えるか、回数が多くなるからめんどうになるまたは、失敗する回数も多くなりがちになると捉えるかはひとそれぞれでしょう。

うんちのトイレトレーニングでは、食べ物によってうんちの形状が大きく異なることから、うんちがかたちになっていきみやすくなったらトイレトレーニングを開始出来るということです。また、体調に大きく左右される特徴から、下痢の時は特に失敗しやすいということです。うんちのトイレトレーニングは体調が良い時や生活リズムが整っている時に行ったほうが成功しやすくなるでしょう。

まとめ

トイレトレーニングを開始する際には、おしっことうんちの両方の自立を目指して同時期に行う場合が多いと思います。しかしながら、それぞれでステップアップしていく事柄や時期に多少の違いがあります。おしっこは出る前に言えるのに、うんちはオムツにしてしまうなどの差があるのもこのためです。おしっことうんちの自立に関しては共通点があるものの、はっきりとした相違点があることを理解した上でトイレトレーニングを行うと良いでしょう。また、1日のうち排便より排尿の回数の方が圧倒的に多いので、うんちのトイレトレーニングをする機会はおしっこのトイレトレーニングをする機会より断然少ないでしょう。うんちはコツをつかんだらすぐに出来るようになる子がいたり、おしっこは出来るのにうんちがなかなか自立しない経緯にはこのような背景も隠れているのです。

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トイレトレーニング-うんちの自立編-

トイレトレーニング

トイレトレーニングでは、子ども自身が尿意・便意を感じてトイレで排泄できるようになることを目的としています。トイレトレーニングは、体の発達・脳の発達・言葉の発達と実は様々なことが入り組んでいて、ずっと奥が深いものです。おおまかにトイレトレーニングのことを説明する記事はたくさんありますが、このブログではもっと掘り下げてトイレトレーニングについて記述していきます。一般的なこどもの発達過程と、私が実際に保育経験の中で感じた知識や子育てをする中で学んだことなどを総合的にまとめ、細かく記述していきます。

今回は排便についてのメカニズムと大人の関わり方についてご紹介です。

※おしっこの自立に関しての記事はこちら↓

トイレトレーニング-おしっこの自立編- - 保育士ママのなるほど!育児-Kumama-

うんちの特徴

  • 何を食べたかによってうんちの形状や色、臭いが変わりやすい。
  • 体調の変化を受けやすく、色が変わったり、便秘になったり、下痢になったりする
  • 成長に伴って食べ物も変化し、消化吸収能力も上がるので、大きくなるにつれてうんちの状態も大きく変化する。その為、離乳食開始前と離乳食の4つの段階、幼児食の時期でうんちの形状や色が大きく異なる。

うんちのコントロール

排便の自立(ここでは、便意を感じて自分でトイレに行き、うんちが出来ることを指します)をするには、おしっこのときと同様に体と脳の発達が深く関係しています。また、食べ物の影響を受けやすいので、離乳食(または幼児食)がどの程度進んでいるかということも重要です。こどもの一般的な発達過程は以下の通りです。

※離乳食の4つの時期についての記事はこちら↓

離乳食の目的と4つの時期 - 保育士ママのなるほど!育児-Kumama-

排便に関する発達過程

  • 0~6ヶ月:反射的に排便する。
  • 6~12ヶ月:うんちがたまる感覚が分かる。
  • 1~2歳:便意を感じることが出来、うんちが出たことを自覚する。排便した際に、それが「うんち」であることを知る、またはうんちと言われると何か分かる。
  • 2歳~3歳:いきむことに慣れてくる
  • 3歳~:便意を感じてもトイレまで我慢できるようになる

成長による変化

  • うんちの形状がみずっぽいものから固形になる
  • 一日にするうんちの回数が減る
  • 排便時間が整ってくる

月齢別!発達過程とトレーニングの進め方

0ヶ月:特徴的な便が出る

生後24時間以内に胎便が出ます。その後、母乳やミルクを飲み始めると、移行便になり、母乳を十分に飲むようになると、普通便になります。

1ヶ月~4ヶ月:反射的にうんちをするが、いきむための基礎も出来てくる

離乳食開始前のこの時期の食事は母乳やミルクが中心となります。その為、消化にかかる時間が短く、便が水っぽい・または泥状で、便の回数が多いのがこの時期の特徴です。また、この頃の赤ちゃんは意識して排便をすることが出来ず反射的にうんちをします。首がすわって体をたくさん動かせるようになったり、寝返りが出来るようになると腹部の筋肉もついてきて、いきむための基礎もできあがってきます。月齢が進むにつれて消化機能も高まってきて、少しずつうんちが水っぽい状態からドロドロ状になっていきます。

5~6ヶ月:離乳食初期。下痢や便秘になりやすい

離乳食開始の目安の時期です。今まで母乳やミルクが中心だった赤ちゃんも、少量ですが他の食べ物を口にするようになります。その為、離乳食の開始直後は、便秘や下痢になりやすいと言われています。うんちの形状も軟便になります。

7~8ヶ月:離乳食中期。いきむことはトイレトレーニング開始のサインのひとつ

離乳食の量が増えることによって、消化にかかる時間が長くなってきます。便の形状も次第にかたく、かたちになってきます。うんちがたまった感覚も分かるようになったり、いきむための筋力が付いてきたりして、排便の自立に大切な「いきむ」という動作が出来るようになってきます。いきむことが出来るようになると、こどもがいきんでいる際にすぐにトイレに連れていくと、トイレでの排便に成功することもあるでしょう。オムツ以外の場所で排便する体験を早いうちから重ねたいなら、この時期からのうんちのトイレトレーニングがオススメです。

9~11ヶ月:離乳食後期。いきむ様子が更にわかりやすくなる

必要な栄養の半分は離乳食からとるようになり、うんちがよりかたちになってきます。この頃には、うんちがたまる感覚がはっきりと分かる子が多いので、おこさまがいきんでいる様子が分かりやすくなります。食事のリズムが整ってくるので、以前よりは排便時間がわかりやすくなります。

1歳~1歳6カ月:離乳食完了期。排便時間が整ってくる

必要な栄養のほとんどを離乳食からとるようになります。また、1歳6カ月までに離乳食を完了させ、幼児食へと移行する目安の時期です。食べるものが大人とほとんど変わらなくなってくるため、うんちの色やかたさ、臭いも大人のものに近付きます。午前寝がなくなる子どもも出てきて、午後一回のおひるねになったりと、生活リズムがはっきりと整ってくる時期なので、排便時間もおおよそ決まってくるようになります。その為、保護者の方が、おこさまの排便時間を把握することで、この時間ならうんちがでるだろうと予想して、いきむ前にトイレに連れて行って排便を促す事も可能になります。排便した際には、それが「うんち」であることを伝えるようにしましょう。こうすることで、「うんち出る?」と聞くと、こどもも、でるかもしれないと思ってトイレで意識的にいきむようになります。便意を感じてから、長くうんちを我慢することはできません。排便時間を予想しやすいおこさまの場合は、この時期にうんちのトイレトレーニングを開始するのがオススメです。

1歳6カ月~2歳:幼児食。うんちが出たことを言動で大人に知らせる

うんちがでたら行動か言葉で知らせるようにしていきます。また、引き続き排便時間にトイレに誘ってみたり、いきむ様子や、物陰に隠れるなどしてうんちをするサインをしたらトイレにつれていきましょう。トイレでうんちをする習慣を身につけると、トイレでお尻を汚さずにうんちしたいと思うようになります。

2歳~3歳:トイレでうんちをする習慣をつけましょう

いきんでいる時にトイレに連れていく、排便時間に誘う、うんちが出たら「でた」と言動で伝えることを繰り返し行うことが大切な時期になります。うんちはトイレでするものだということが頭で理解できるようになります。うんちはトイレでするということが分かって、それをやってみたいとおこさまが思っているならうんちのトイレトレーニングを開始する目安になります。

3歳~:便意を短時間我慢できる

便意を感じても、トイレまで我慢できるようになってきます。排便のコントロールがうまくいくようになり排便の自立につながります。

まとめ

[月齢別!発達過程とトレーニングの進め方]では、分かりやすいように月齢別に記述しましたが、排便のトイレトレーニングで重要なことは月齢や年齢に合わせることではなく、おこさまの発達段階や離乳食(または幼児食)の進み具合、日々のおこさまの様子や気持ちに寄り添うことです。

排便のトイレトレーニングでは、早くてもいきむことができてから始めるようにすると良いでしょう。トイレでうんちをする経験を重ねることで、意識的にトイレでいきむことに慣れるようになります。また、うんちに関しては、おしっこよりも情緒面が反映されやすいとも感じます。おこさまの気持ちを尊重しながら、自信につなげていくことが大切です。

トイレトレーニングを始める時期の目安に、こどもが自分で歩ける、言葉が分かる、意思を伝えられる、排尿間隔が2時間以上あくなどの項目がよく取り上げられます。それは、だいたいその時期には、体の発達・脳の発達・言葉の発達が整っていて、保護者の方もはじめやすいですよ、ということなのです。しかしながら、おこさまにとって最適な始め時はこの限りでないこともあります。うんちの自立に関しては、いきむことができたら、少しずつ開始した方が結果的に上手くいく場合もあるでしょう。排便のトイレトレーニングをいつ始めるかは、おこさまと保護者の方の準備が整ったらで良いと思います。

トイレトレーニングは、おこさまが自分と向き合っている大切な時間でもあります。できなかったことよりも、できたことに着目できるようにしてあげることが、私は最も重要であると思います。排泄の自立は自信に大きくつながります。たくさん褒めて、嬉しい気持ちを共有できるといいですね。

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トイレトレーニング-おしっこの自立編-

トイレトレーニング

トイレトレーニングでは、子ども自身が尿意・便意を感じてトイレで排泄できるようになることを目的としています。トイレトレーニングは、体の発達・脳の発達・言葉の発達と実は様々なことが入り組んでいて、ずっと奥が深いものです。おおまかにトイレトレーニングのことを説明する記事はたくさんありますが、このブログではもっと掘り下げてトイレトレーニングについて記述していきます。一般的なこどもの発達過程と、私が実際に保育経験の中で感じた知識や子育てをする中で学んだことなどを総合的にまとめ、細かく記述していきます。

今回は排尿についてのメカニズムと大人の関わり方についてご紹介です。

おしっこのコントロール

排尿の自立(ここでは、尿意を感じて自分でトイレに行き、おしっこが出来ることを指します)をするには、体と脳の発達が深く関係しています。こどもの一般的な発達過程は以下の通りです。

排尿に関する発達過程

  • 0~6ヶ月:反射的に排尿する。
  • 6~12ヶ月:おしっこが膀胱にたまる感覚が分かる。
  • 1歳~2歳:尿意を感じることが出来、出たことを自覚する。排尿した際に、それが「おしっこ」であることを知る、またはおしっこと言われると何か分かる。
  • 2歳~:ほんの少しの間ならおしっこを我慢できる。意識的に排尿することが出来る。
  • 3歳~:尿が膀胱にいっぱいにたまっていなくても排尿することが出来る。

成長による変化

  • 成長に伴い、膀胱に溜めておけるおしっこの量が増えるので、1回にするおしっこの量が増える。
  • 成長に伴い、おしっこの1回量が増えるので、1日にするおしっこの回数は減る。
  • 成長に伴い、排尿間隔が長くなる。

月齢別!発達過程とトレーニングの進め方

0~6ヶ月:排尿のタイミングが分かりやすく、オムツ以外の場所に排尿することもできる

赤ちゃんは、意識しておしっこを出したり我慢したりすることはできず、膀胱に尿がたまったら反射的におしっこをします。まだ膀胱が小さく、溜められる尿の量もごくわずかなので、排尿回数も1日に15~20回とかなり多いです。排尿を反射的にするということは、排尿のタイミングもつかみやすいということになります。例えば、授乳中や授乳後、寝起きや姿勢を変えた時に排尿することが多いです。大人が赤ちゃんの排泄のタイミングでオムツを外せば、0ヶ月の赤ちゃんでもオムツ以外の場所に排尿することは可能であるといえます。生まれて間もない赤ちゃんでも、オムツが汚れて不快感を感じて泣いたりすることがあります。オムツ以外の場所に出来れば、排尿の気持ちよさを味わうこともできるのです。ただし、0か月では首が据わっていないので、トイレでの排尿は姿勢をとるのが難しいでしょう。その場合はホーローおまるを利用する手もあります。首すわりからお座りへと発達していくと、トイレやおまるでの排泄が楽になるでしょう。

6~12ヶ月:おしっこが膀胱にたまる感覚が分かる。タイミング良くトイレに連れて行けば、お座りをして排尿することができる

0ヶ月の頃と比べると、溜められる尿の量も増えているので1日の排尿回数も減少します。ただし、日中の排尿間隔は長くても1時間くらいでしょう。排尿回数が幼児に比べるとまだまだ多いので、逆に言えばトイレで排尿に成功できるチャンスも多いということになります。この頃に、トイレで排尿する体験をたくさんすることで、トイレは排泄をする場所という認識が少しずつできてきます。また、幼児になってからトイレトレーニングを始めると、オムツ以外の場所に排泄するのを拒むケースが見られますが、この頃にトイレで排尿をする経験を積んでおくと、大きくなったときに違和感なく本格的にトイレトレーニングを始められるでしょう。この頃は、オムツ以外の場所に排尿する体験が一番重要であると言えます。1才までにトイレは排泄をする場所だと理解出来たら十分です。

1歳~2歳:尿意を感じることができ、おしっこが出たことを自覚する。排尿したことを行動や言葉で伝える。それができたら、尿意を感じた時点で行動や言葉で伝えることを目標にステップアップしていく。

1歳のお誕生日を迎える頃から、排尿できた際にそれが「おしっこ」だと伝えます。「おしっこ」という言葉と、排尿の動作を関連付けて理解できるようになると、次第に排尿に対しての意識が高くなっていきます。また、この頃は排尿後に「でたね、すごいね」と褒めることがかなり重要になってきます。トイレで排尿する気持ち良さと、達成感を味わうことが大切です。また、排尿後に「でた」ということをこどもが大人に伝えられるようにしていきます。言葉が話せないうちは、行動でOKです。例えば股を手でたたくなど、そのこどもにとって簡単に出来る動作で伝えてもらう工夫をすると良いでしょう。「出た」ことが伝えられるようになると、トイレに無駄に長く座っている時間も減りますし、排尿の前に尿意を伝えることができる下準備にもなります。排尿後に行動や言葉で「でた」ことを伝えられるようになったら、いよいよ尿意を大人に伝えられるようにしていきます。これも行動か言葉で伝えられるように見本を見せていきます。出たことを事後報告することより排尿する前に尿意を伝えることの方がずっと難易度が高いです。どんな形であれ尿意を大人に伝えられるようになったら、かなり成長してきた証です。

2歳:短時間おしっこを我慢でき、意識的に排尿することに慣れる。

2才になると、膀胱にためられるおしっこの量も増え、1日の排尿回数が減り、排尿間隔が2時間以上あくようになってきます。そうすると、排尿のタイミングに合わせてトイレに連れていきやすくなるでしょう。しかしながら、2歳児は、イヤイヤ期まっただ中の子もいるため、体の発達や脳の発達、言葉の発達が十分でも、トイレに行きたくなかったりしてトイレトレーニングが上手くいかないケースがあります。

3歳:尿が膀胱にいっぱいにたまっていなくても排尿することが出来る。

膀胱に尿がさほど溜まっていなくても意識的に排尿できるようになります。そのため、外出の前や食事の前にトイレに行っておくなど、排尿のコントロールがとてもしやすくなります。また、この頃になると衣服の着脱ができる子も増える為、尿意を感じてトイレに行き、排尿してから部屋に戻ってくるという一連の流れが出来る子が増えるでしょう。

まとめ

[月齢別!発達過程とトレーニングの進め方]では、分かりやすいように月齢別に記述しましたが、トイレトレーニングで重要なのは月齢や年齢に合わせることではなく、おこさまの発達段階や様子に合わせることです。

トイレトレーニングは失敗もしながら排泄の自立を学んでいくものなので、早く始め過ぎるとこどもも保護者の方もストレスになる可能性があります。そのため、おこさまと保護者の方の準備が整ったら始めればよいのです。この記事では、体の発達と脳の発達、言葉の発達の流れを関連付けているので、この時期には実はこんな能力があるんだと知っていただけただけで幸いです。

トイレトレーニングを始める時期の目安に、こどもが自分で歩ける、言葉が分かる、意思を伝えられる、排尿間隔が2時間以上あくなどの項目がよく取り上げられます。それは、だいたいその時期には、体の発達・脳の発達・言葉の発達が整っていて、保護者の方もはじめやすいですよ、ということなのです。

トイレトレーニングは、おこさまが自分と向き合っている大切な時間でもあります。できなかったことよりも、できたことに着目できるようにしてあげることが、私は最も重要であると思います。排泄の自立は自信に大きくつながります。たくさん褒めて、嬉しい気持ちを共有できるといいですね。

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食事をもっと楽しく!月齢別の食事の様子を知ろう

赤ちゃんやこどもの食事

生まれてからしばらくの間は、母乳やミルクで育ってきた赤ちゃん。5、6ヶ月からは離乳食をスタートさせ、1才6ヶ月頃からは幼児食へと移行していきます。

赤ちゃんやこどもの食事では、食具の練習、食べ散らかし、偏食、食べムラ、遊び食べ・・・とママの悩みも多いものです。これらひとつひとつには、細かな解決策があるものの、悩みを解決する一番の近道は、おこさまが、食事が楽しい!自分で食べたい!という意欲を持つことではないでしょうか。

今回は、おこさまが食事をもっと楽しめる方法と、食事に付き合うママがストレスを軽減して一緒に楽しめる方法をご紹介いたします。

赤ちゃんやこどもが食事を好きになる方法とママのストレス軽減法

赤ちゃんがどんな風に食事をしていくのか保護者の方が最初に把握しておくことで、「今はこういう時期なんだ」と納得することが出来ます。ママにも気持ちに余裕が出来、ストレスも最小限に抑える工夫が出来るでしょう。離乳食の時期別に赤ちゃんの様子と工夫についてご紹介致します。

離乳食初期(5~6ヶ月)

大好きなママや家族と一緒に食事の時間を過ごすことで、食事が楽しい場所であると認識し始めます。初めての食事シーンでは、口にスプーンを入れることが出来たことを十分に褒め、哺乳瓶以外の物を口につける練習をしていきましょう。こうすることで、食具を使って食べることを違和感なく習得していきます。食べ物を上手に飲み込めなくても、焦らずにゆったりとした雰囲気の中でミルク以外の食材を食べる経験を積み重ねていきます。赤ちゃんは、まだ「飲み込む」という動作が苦手です。少しずつ行い、上手に出来てきたら、それは成長の証です。スプーンは赤ちゃんの口当たりがよいもの・ママが与えやすいよう柄の長いものを選ぶと良いでしょう。お座りが安定しないうちは、ママのおひざに乗せてスキンシップを取りながら食事をすると赤ちゃんも安心して食べられます。

離乳食中期(7~8ヶ月)

2回食になり、食事の場の雰囲気にも慣れてくる頃です。そのため、赤ちゃんにも余裕が出てきて、食べ物を自分でつかもうとしたり、ママの持っているスプーンに関心を示し始めます。手づかみ食べが見られる子もいて、食に対する意欲が増してくる時期です。意欲が嬉しい半面、食べ散らかしが多くなるのでママは少し大変になるかもしれません。エプロンは食べこぼしをしっかりとキャッチしてくれるタイプのものもあるので、そのようなタイプのものを選ぶとママの負担も軽減するでしょう。テーブルの下には、ビニールや新聞紙、レジャーシートをして床が汚れないようにするのもいいでしょう。食べこぼしが上手く拭けずに時間経過とともに固まると、後で取れなくなったり床が傷ついたりします。この予防対策に使うビニールやレジャーシートは100円ショップでも手に入るので簡単に出来てオススメです。また、椅子に座って食べる練習もしっかりと行いましょう。この時期に椅子にしっかりと慣れておくことで、「食べる時には座る」という習慣が身に付きます。歩けるようになると、気になるものの方へ行きたがったりすることもあるので、歩く前に習慣化させた方が良いでしょう。また、食べる量が増えてきたら、スプーンのサイズを少し大きめの物に変えるのも良いでしょう。一口量が増えるので食事の時間の短縮になり、こどもの集中力をある程度保ちながら食事をすることができます。

離乳食後期(9~11ヶ月)

1才に近付く頃には、離乳を考えている方もいることと思います。ミルク以外の飲み物を飲む機会を増やしていきましょう。母乳で育ってきた赤ちゃんの場合は、ストローの練習を早めに考えても良いでしょう。ストローマグの対象年齢はだいたい8ヶ月くらいのものが多いので、離乳食後期には練習を開始出来るでしょう。哺乳瓶を今まで使用してきた場合には、哺乳瓶に他の飲み物を入れて味に慣れさせるのも一つの手です。もちろんストローの練習も行っていくことが出来ます。ストローよりコップを使う方が上手な子もいるので、おこさまの様子に合わせて用意してあげましょう。食事の場では、手づかみ食べが出来るメニューを増やして、自分で食べる習慣をつけると良いでしょう。食具を使わなくても、自分で食べるという行為は後で必ずプラスになります。食べさせてもらってばかりいると、手づかみ食べをあまりせず食具にもあまり関心を持たないという場合があるので、手づかみ食べは片付けが大変かもしれませんがある程度許容しましょう。また、腕を動かし、手のひらでテーブルの上をばしゃばしゃと触ったりする行為が見られ始めるのもこの頃です。これは、たべものを触ってみたいという欲求の表れだったり、お絵かきで表れる動作として有名なスクリブル(なぐりがき)の予兆でもあったりします。赤ちゃんのふとした動作には、発達に大切な要素が含まれていたりします。この時期は、こういう時期なんだ、発達段階のひとつなんだと捉えることで、イライラも少しは軽減します。また、手づかみ食べで上手に食べられた時は「すごいね」「おいしいね」とたくさん褒めることで自分で食べる意欲につながっていくでしょう。

離乳食完了期(12~18ヶ月)

1歳になる頃には、おこさま用にスプーンやフォークを用意してあげましょう。いよいよ自分で食具を使う練習を始めます。もちろん1才になるまでに食具を持ちたがる子もいるでしょう。その場合は、危なくないように見守りながら持たせてあげてOKです。スプーンやフォークを使い始めたものの、一人で上手に使うことは出来ないので、大人がすくったり刺したりして、最後に口に運ぶところだけを練習してみたりと段階的に分けると達成感も味わうことが出来、おこさまのやる気につながります。すくったり刺したりするところも部分的に練習していくことで、しだいにスプーンを持って、すくって、口に入れるという一連の動作が出来るようになってきます。はじめは上手持ち、それから下持ち、えんぴつ持ちと持ち方も変えていきます。はじめのうちは、食具の練習を集中して行うことが出来るのは、ほんの何回か、もしくはほんの数分でしょう。食事の間中ずっと集中力を保つのはまだ難しい時期なので、1度の食事でしっかり食具と向き合う時間が少しでも出来たらOKというスタンスでいきましょう。だんだんと食具を上手に使えるようになると、集中できる時間も長くなっていくでしょう。また、遊び食べが目立つのもこの頃です。1才になり、知恵がついてきて、「~がしたい」「こうしたらどうなるのか知りたい」という気持ちが顕著に表れてくる頃です。していいことといけないことを伝えながらも、根本的に遊び食べをやめてもらうにはそれだけでは足りません。食事に集中できる工夫が多く必要になってくるでしょう。食事の時間だけでなく、絵本やおままごとの遊びの中で食べ物について楽しく知る機会を設けるのも効果的ですし、「ブロッコリーが食べて~って言ってるよ」などの声かけなど、いろいろな工夫の仕方があります。たまには、食事の場所を変えるのも効果的です。お外で気持ち良い日の光や風を浴びながら食事をする機会を設けると、よく食べてくれるものです。好き嫌いも出てくる時期ですが、それは味覚が発達してきたからだとも言えます。好きなメニューを必ず一つは入れる、順番に食べる、苦手、な物は調理形態を変えるなど工夫していけるといいですね。また、食事の前後には「いただきます」「ごちそうさまでした」と言えなくても、手をパチンとたたくことによってしぐさでごあいさつが出来るようにしていきましょう。

幼児食(1歳半以降~)

スプーンやフォークなどの食具をある程度使いこなし、自分で出来るようになってきます。しかしながら、「食べさせて」と甘えたりすることもしばしばあります。食事に対して一通りのことができるようになってからは、むしろ後戻りの時間もあることを把握しておくといいでしょう。しっかりと気持ちを受け取ってあげるとおこさまの気持ちも満たされて、また自分で食べてくれるようになるでしょう。食事の時間でもスキンシップはとても大切です。安心して、楽しく食事ができるといいですね。また、おはなしが出来るようになってくる頃には「いただきます」「ごちそうさまでした」のごあいさつも習慣化させていきましょう。食事の始まりと終わりをしっかりと自分で把握できるキッカケにもなります。

2才を過ぎた頃には、お片付けを手伝ってもらったりと食事に関する他の事柄も出来るようになってきます。

3才を過ぎた頃からは箸にも挑戦し、だんだんとおこさまが自立して食事ができるようになってきます。

まとめ

食事の場では、本当に保護者の方の悩みもとても多いものです。一方で、おこさまの成長の姿や頑張る姿をたくさん見れる貴重な場でもあります。ママのストレスがたくさん溜まってくるようなら、パパに一度食事をお願いしたり、たまには市販の離乳食を使ったりするのも私はひとつの方法だと思います。ママが楽しいと思えるような食事スタイルなら、きっとおこさまも楽しんでくれることでしょう。

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