離乳食の目的と4つの時期
離乳食とは?
赤ちゃんは、生まれてしばらくの間は母乳かミルクで育ちます。しかしながら、日々赤ちゃんは成長していくので、生後6ヶ月頃になると母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなってきます。そこで、登場するのが離乳食です。離乳食は、消化能力や、そしゃくの発達に合わせて、形状も変化させていきます。離乳食を終えるのは、だいたい1才~1才6ヶ月頃です。離乳食が終わると、幼児食へと移行していきます。
離乳食の目的
- 栄養を補給する
- 液体状のものから固形食へ移行する
- そしゃくの発達を促す
- 様々な味を知る、覚える
- 食べる楽しさを味わう
- 食文化について知る
- 自立してひとりで食べられるようにする
離乳食での注意点
赤ちゃんは、大人に比べると消化酵素の分泌が不十分であり、また免疫機能も十分ではありません。そのため、離乳食では注意点がいくつかあります。
- 衛生面に配慮する(ママの手洗い、食器・調理器具)
- 必ず食材を加熱する
- 発達に合わせて、飲み込める形状・大きさのものを与える
- 塩分控えめ、味薄め
- 基本的に消化に良いものから与える
離乳食の4つの時期
離乳食では、赤ちゃんの消化能力やそしゃくの発達に合わせて、固さ・大きさ・味を変えながら、だんだんと食事回数や量を増やしていきます。離乳食では、初期・中期・後期・完了期と4つの時期に分けて進め方を説明していきます。※離乳食の進み具合には個人差がありますので目安として参考にしてください。
●5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)
この時期の目的は、母乳・ミルク以外の食材に慣れること、スプーンに慣れること、飲み込む練習をすること、食事に慣れること等です。はじめは、授乳のうちの1回を離乳食の時間にします。2回食になるのは、離乳食開始約1ヶ月後が目安です。しっかりとお座り出来る場合は椅子を使用しますが、安定しないうちはママのおひざに座らせてもOKです。食事の後にミルクも飲むので、食品の種類を増やすことより、食事に慣れることを大切にしましょう。
●7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)
この時期の目的は、2回食に慣れること、下で潰して食べること、椅子に座って食べること等です。手づかみ食べを始める子もいます。タンパク質の量には注意しながら、食べられる食材を増やしていきましょう。
●9~11ヶ月頃(離乳食後期・カミカミ期)
この時期の目的は、3回食に慣れること、必要な栄養の半分は離乳食から摂取すること、歯茎で潰して食べること、食べられる食材を増やすこと、ひとくち量を覚えること等です。ストローやコップの練習を始めてもOKです。
●12~1才6ヶ月頃(離乳食完了期・パクパク期)
この時期の目的は、必要な栄養のほとんどを離乳食から摂取すること、しっかりと噛んで食べること、コップやスプーン・フォークなどの食具を使いながら食事をすること等です。1才6ヶ月頃までに離乳食を完了させるのを目標にして、幼児食へと移行していきます。
まとめ
日々成長している赤ちゃん。離乳食では、消化能力やそしゃくの発達に合わせて、適切に食べ物の形状を変えてあげることが大切です。目安となる月齢どおりに進まなくても大丈夫。体調が悪い時にはひとやすみしたり、逆戻りしてしまうのも当たり前のことです。焦らず、赤ちゃんの様子を見ながら、その子なりのペースで進めていけるといいですね。
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