トイレトレーニング-おしっことうんちの自立の共通点と違い-
トイレトレーニングの目標と意義
トイレトレーニングの目標は、おしっこやうんちが出る感覚が分かり、トイレでパンツを脱ぐまで我慢して、トイレで排泄できるようになることです。
トイレトレーニング開始から完了するまでの道のりは長く、大変だと感じることも多いかもしれません。しかしながら、トイレトレーニングをすることによって、こどもは自分自身と向き合います。排泄の自立は、おこさまの大きな自信につながる大切な事柄のひとつなのです。
おしっことうんちのトイレトレーニングは同時期?
トイレトレーニングを開始する際に、おしっことうんちの両方の自立を目指して同時期にトレーニングを始める方が多いのではないかと感じます。おしっことうんちの自立に関しては、共通点があるものはっきりとした違いもあります。この違いを把握しておくことで、それぞれおこさまに合わせてステップを踏んでいくことが出来ます。
そこで今回は、おしっことうんちの自立の[共通点]と[相違点]についてお話したいと思います。おしっこの自立とうんちの自立についてのそれぞれの記事はこちらです。
トイレトレーニング-おしっこの自立編- - 保育士ママのなるほど!育児-Kumama-
トイレトレーニング-うんちの自立編- - 保育士ママのなるほど!育児-Kumama-
おしっことうんちのトイレトレーニングの共通点と相違点
おしっことうんちの特徴や、月齢別の様子について表にまとめました。表の黒文字で書かれている所は共通点を表し、赤文字で書かれている所は相違点を表しています。
共通点:
おしっことうんちの自立の際に、体の発達と脳の発達と言葉の発達が大きく関わっていることです。これらの発達にともなって、おしっこやうんちが出る感覚が分かり、トイレでパンツを脱ぐまで我慢して、トイレで排泄できるようになります。
相違点:
①排便の際にはいきむ動作が必要であること②うんちは食べ物や体調に大きく左右されやすいこと③一日の中で排便より排尿の回数が圧倒的に多いこと④おしっこは活動の節目など、意識を切り替える時や活動を切り替えるとき、姿勢を替えた時に排尿しやすく、うんちは1日の中でだいだい決まった時間にするということです。
共通点と相違点からわかること
共通点から分かること:
どちらのトイレトレーニングでも、こどもの発達や様子に合わせて開始するのが良いということです。また、ただトイレに連れていくのではなく、おしっこが何なのか知らせたり、「でた」と言動で伝えるようにしたり、自分から尿意・便意を感じて「いきたい」と言えるようにするなど、ひとつずつステップアップが出来るように大人が声をかけたり援助することが大切だということです。排尿時間や排便時間の把握も大切です。
相違点から分かること:
おしっこのトイレトレーニングでは、時期が関係しているということです。寒い季節には、排尿間隔が短くなるので夏よりはトイレに連れていく回数が多くなります。これを、トイレに連れていく回数が増えるから排泄のチャンスが多くなると捉えるか、回数が多くなるからめんどうになるまたは、失敗する回数も多くなりがちになると捉えるかはひとそれぞれでしょう。
うんちのトイレトレーニングでは、食べ物によってうんちの形状が大きく異なることから、うんちがかたちになっていきみやすくなったらトイレトレーニングを開始出来るということです。また、体調に大きく左右される特徴から、下痢の時は特に失敗しやすいということです。うんちのトイレトレーニングは体調が良い時や生活リズムが整っている時に行ったほうが成功しやすくなるでしょう。
まとめ
トイレトレーニングを開始する際には、おしっことうんちの両方の自立を目指して同時期に行う場合が多いと思います。しかしながら、それぞれでステップアップしていく事柄や時期に多少の違いがあります。おしっこは出る前に言えるのに、うんちはオムツにしてしまうなどの差があるのもこのためです。おしっことうんちの自立に関しては共通点があるものの、はっきりとした相違点があることを理解した上でトイレトレーニングを行うと良いでしょう。また、1日のうち排便より排尿の回数の方が圧倒的に多いので、うんちのトイレトレーニングをする機会はおしっこのトイレトレーニングをする機会より断然少ないでしょう。うんちはコツをつかんだらすぐに出来るようになる子がいたり、おしっこは出来るのにうんちがなかなか自立しない経緯にはこのような背景も隠れているのです。
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