保育士ママのなるほど!育児-Kumama-

現役保育士の一児のママのブログです。こどもの発達の過程にもとづいて、月齢・年齢に合わせた遊びや、発達を促すおもちゃを紹介します。★全国保育士養成協議会の会長表彰を受賞★

セカンドブックにオススメの絵本

視覚の感受性期の重要性

人間には、視覚の感受性期というものがあって、新生児期からおよそ3歳頃まで急速に発達します。その後ゆるやかに8歳頃まで発達するのですが、特に0歳児の発達は著しく、この頃に視覚を刺激してあげることが大切です。そのことを踏まえて以前の記事でファーストブックにおすすめの絵本をご紹介致しました。今回はセカンドブックにオススメの絵本をご紹介いたします。

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セカンドブックにおすすめの絵本

新生児期に白黒赤理論を取り入れた絵本が重要であることを以前の記事で述べました。同じく白黒赤を使用したオススメの絵本は学研から出ているいっしょにあそぼシリーズの絵本です。こちらはシリーズになっているので種類がたくさんあります。まず私が購入したのは、[しましまぐるぐる]の絵本です。

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コントラストがはっきりしていて赤ちゃんが注目しやすい絵本です。赤ちゃんが生まれながらに反応する『顔』や、反応のいいとされる『しましま』と『ぐるぐる』がたくさん使われています。こちらは2ヶ月~オススメです。

2ヶ月~オススメの絵本

次にオススメの絵本は学研のいっしょにあそぼシリーズの[あかあかくろくろ]です。

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[しましまぐるぐる]の絵本が模様を重視しているのに対して、こちらは乳児がなじみやすい犬・猫・魚・アリ・鳥・いもむしなどの生き物が出てきます。その他に鍵や風船などが描かれています。赤白黒を基調としながらも、乳児期に興味を示しやすい"物"がでてくるのが特徴です。穴あきのしかけがあるので、しましまぐるぐるより長く遊べる印象です。

3冊を比較

[パパ大豆の白黒赤絵本セット]・[しましまぐるぐる]・[あかあかくろくろ]を比較しました。私はこどもの発達の時期に合わせてその瞬間に一番こどもが欲している刺激を与えたいと考えていますので、3冊購入致しました。

生後1ヶ月の頃・・・3冊の中でも断トツで[パパ大豆の白黒赤絵本セット]を注視していました。特に抱っこしながら付属のポスターを見ることが息子の一番のお気に入りでした。注視から追視にはじめて移行したと感じた瞬間もこの商品で遊んでいる時でした。この絵本は1歳になるまで多く使用しました。途中から穴あきのしかけに夢中でした。

生後1ヶ月後半・・・追視もするようになってからよく見たのは[しましまぐるぐる]です。私が指でぐるぐるの模様をなぞったり、しましまの模様をなぞるとその動きに合わせて追視をしました。今までは大きく動かさないと追視をするのが難しかったのですが、細かい動きも追視できるようになり、追視の練習の方法が広がりました。

生後2ヶ月・・・[あかあかくろくろ]では、特にりんごが気になる様子でりんごがでてくるページになると反応し始めました。月齢が進むにつれて色々なページのものが好きになっていく様子がよく分かりました。身近なものが描かれているので、模様としてではなく、物として捉えはじめた頃にはこちらの絵本がお気に入りになりました。

おこさまに合うものは

ご紹介した3冊は視覚の発達の点から見ても、とてもよくできた絵本です。ご参考になれば幸いです。

しましまぐるぐる

あかあかくろくろ