保育士ママのなるほど!育児-Kumama-

現役保育士の一児のママのブログです。こどもの発達の過程にもとづいて、月齢・年齢に合わせた遊びや、発達を促すおもちゃを紹介します。★全国保育士養成協議会の会長表彰を受賞★

帽子嫌いの息子が帽子をかぶった話

いつしか帽子嫌いになった息子

生まれたばかりの頃は帽子を嫌がることもなく、セレモニー服の帽子をかぶせて写真を撮り「かわいい~」と息子を眺めたものでした。思えばそれっきりで、生まれてから半年間は、普段帽子をかぶることもなく過ごしました。6ヶ月の頃、ハーフバースデーで手作りの王冠を作って、いざかぶってもらおう!と思ったら、手で王冠をぽぃっ!!試しに帽子をかぶせてもぽぃっ・・・6ヶ月の頃は注意を他に向ければ多少かぶってくれる程度でしたが、1歳に近付く頃には断固拒否。嫌がる時はすぐ外していたけど、いつのまにか帽子嫌いになっていました。

帽子は大切

帽子は紫外線から頭を守ったり、冬は防寒になったりとけっこう重宝するものですよね。でも、その帽子を嫌がってかぶってくれないのでどうしたものか・・・と考えました。そこで、無理にかぶせようとはせず、[帽子]に対していい印象だけ残るように取り組みを始めました。

帽子を自らかぶるようになるために行ったこと

①まず行ったことは、私自身が外へ出かける時に必ず帽子をかぶりました。そして、「お外へいくときは帽子をぽん!だよね♪」とニコニコでひとりごとのように話す。これを行ってから、息子が[ママの帽子]に注目できるようになりました。私の帽子には馬が描いてあるのですが、「んまっ」「ひひん」と言って私の帽子に書いてある馬にも興味を持ち始め、いい傾向が見られ始めました。でも、自分の帽子はかぶらない。

②次に行ったことは、息子がお外へ行きたがっている時に、「お外行こうか。ママの帽子もってきて~」と私の帽子を取りに行かせる。帽子の他にも鍵を持ってきてくれたり、鞄を引き出してきたりして[外へ行くには準備が必要]ということが分かった様子。でも、まだ自分の帽子はかぶらない。

③次に行ったことは、絵本に出てくる登場人物が帽子をかぶっている時には、「帽子をぽんしてるよ、えらいね~」と登場人物を褒める。これをやることで、自分の頭を手でぽんぽんと触り始める。さあいよいよか!と思って帽子をかぶせてみたけど、やはり取る。

④次に行ったことは、暑い日に、「ママは帽子があるからまぶしくないよ」と伝える。息子はまぶしいのが嫌いなので、何度も語りかけることによってこの場面でも帽子のジェスチャー(自分の頭を触る)をするようになった。

⑤自分の帽子の存在を忘れたころに、「この帽子誰の?かわいい~」と息子の帽子を褒める。そして私がかぶる真似をする。息子は笑って楽しむ。

⑥やっと息子が自分の帽子を手に取り始める。帽子にくまの耳がついているのですが、その部分を触ったり、ヨットの刺繍を指差して、「ボーボー(船のことです)」と言い始める。でも、かぶらない。

⑦ある日、やけに帽子を眺めていることがあった。今だ!!と思い、私が自分の帽子をかぶってから、息子に帽子をかぶせる。かわいい~とほめる。そしてお外にそのまま出かける。一度取ったが、「まぶしいからかぶろうー♪」と言われるとうなずく。そしてその後気に入る。

帽子を嫌がっていた理由は?

息子はアトピーが少しあるので、最初から購入した帽子はやさしい素材でできた帽子でした。息子自身、帽子の素材は気に入っているし、見た目もくまの耳つきで気に入っていました。

ではどうして帽子をかぶらなかったのか?推測する大きな理由は①髪が薄いので帽子の感覚自体が嫌だった②ゴムが嫌だった③どうして帽子をかぶるのか理由が分からないから嫌だった・・・のだと思います。あくまで推測ですが。1歳2カ月になり、髪も多くなったし、帽子をかぶる様子を日々見ていたことで帽子への抵抗感が薄れ、更に楽しそうだからかぶってみようかなと感じてくれたのかなと思います。

とりあえず帽子をかぶろうとするまで長かった・・・やっとかぶってくれるようになったけど、もうすぐ冬。次の夏にはしっかり自分で帽子をかぶる姿に期待します。

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